出前教室型
わくわくいきいきモーモースクール
〜見て触れて感じる"いのちのぬくもり"〜

場所:山口県美弥市立大嶺小学校
学校の実態
学校名 美弥市立大嶺小学校
規模 全校児童数425名
周辺の状況 美祢市は山口県西部のほぼ中央に位置し、北は長門市、東は秋芳町、西は下関市、南は山陽小野田市、宇部市に囲まれ、臨海部を持たない市です。
参加人数 1年生58名、5年生64名
わくわくいきいきモーモースクール
実施までの経緯
 やまぐち畜産ふれあい体験交流推進会議では、協議会を年2回開催し、様々な立場の委員による協議で、ふれあい体験交流を実施している。
 「牧場に行く事ができない多くの子どもたちのために、学校に牛を連れて行って触れさせてあげたい」という思いで、実践できる学校を探しており、藤井さんとお会いしたことで、実践に向け、支援体制の整備のため関係機関との調整を行った。
 大嶺小学校の全学年から参加を募い、ローテーションで体験できるメニューを検討し、搾乳体験を基本に牛乳加工体験や牛とのふれあい体験など4つのコーナーを設置することになった。

活動のねらい
 牛とのふれあい、畜産農家の方との交流、生産された畜産物を自ら調理・加工することを通して、畜産とはどのような仕事で、牛肉や牛乳はどのように生産、販売されるのか、食べ物ができるまでを理解し、畜産への関心を高めると同時に、生命の尊さを伝えることを目的とする。
第1学年実践例 総合単元的な取組み「モーモーたんけんたい」
単元設定の理由
 子どもたちの回りには多くの食品にあふれ、自然の恵みや生産者の苦労を考えて食べているこ
とは少ない。そこで、乳牛や生産者の方とのふれあいを通して、子どもたちが感謝して何でも食
べようとする態度を育むことができると考え、この単元を設定した。

単元の主な流れ
実践のポイント
1. 総合単元的な取組み
 生活科を中心に、教科、道徳、学級活動において、それぞれに指導・支援をしていくことを通して、児童に目を向けさせたい内容をしっかりと学ばせていくようにした。

2. 栄養教諭・畜産家との連携
 専門知識を生かして指導・支援する場を設定し、深く学ぶことができるようにした。また、少し長い期間の取組みでも、意欲を持続できるようにした。
 畜産家の方に講師として来ていただき、苦労や牛乳生産にかける思いを知り、感謝の心を育てていくようにした。

3. 肌で感じる命の温かさ
 実際に乳牛とふれあうことで感じる命の温かさから、命を分けてもらっていることを体や心で実感させていけるようにした。
考察
1 総合単元的な取組み
 各教科や学級活動、道徳で一つ一つきちんと指導ができ、本校の食育の4つのねらいをそれぞれ指導することができた。
 また、モーモースクールの体験を深めたり、広げたりすることができ、とても充実した学習となった。多くのことを学び、それを伝えたいと学習発表会で発表することにもつながった。

2 栄養教諭・畜産家との連携
 学習を進めていくうちに、子どもたちからより詳しく知りたいことが多く出されたが、担任だけではなかなか対応できないことも、TTによる指導ですぐに学習に生かすことができた。
 また、子どもたちの興味・関心を持続させることもできた。
畜産家の方のお話は、子どもたちの心にも訴えるものがあった。本当は子牛のために出している牛乳を分けてもらっているのだということや、牛のお世話の大変さを知り、感謝していただく心を育てることができた。

3 肌で感じる命の温かさ
 自分の体で感じた牛や牛乳のあたたかさが、子どもたちの心に強く残っていたようだ。
実際にモーモースクールで乳搾りをした乳牛が出してくれるという体験から、既述した通りに感謝の心をもち、この学習を通して牛乳をこぼすことがなくなってきた。
 また、子どもたちは、牛乳だけでなく、他の食材にも関わっている人の苦労や、そのものにも命があることを考えることができ、給食を残さず食べようと頑張れるようになった。
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