出前教室型
うしさんありがとう
〜道徳を通した食育指導〜
日時:平成18年6月
場所:東京都北区立 第三岩淵小学校 第1学年
活動のねらい
学校名 東京都北区立第三岩淵小学校
規模 全校児童数282名(11学級)
周辺の状況 東京都北区西が丘1-12-14
酪農体験をする
参加人数 第1学年27名(1クラス)担任1名
学習目的 本校児童においても、食生活の実態は例外とはいえず、自己の食事を見直して改善していこうとする意識と実践への態度を培うことは大切であり、それは家庭や地域、教職員の願いでもある。食育を通して、のぞましい食習慣を習得させ、自己管理能力を育成することを願って次の主題を設定した。
本単元「うしさん ありがとう」は道徳を通しての食育として取り組んだものである。
実践事例 道徳「うしさん ありがとう」
6月に実施した「わくわくモーモースクール」の体験を生かし、本時の道徳では「感謝」をテーマとして計画した。わくわくモーモースクールでは、「学校にうしがきた!」と、びっくりしながらも大喜びで、子牛や母牛とふれ合い体験をした子どもたち。乳搾りでは、「あったかい!」と驚きの声。普段飲んでいる牛乳は冷たいので、お乳も冷たいものだと思っている子どもが多かった。酪農家の亀田さんの「牛乳はあたたかいんです。食べるということは命をいただいているんです」というお話が子どもたちの心に響いたようだ。そして、その日からは、牛乳の飲み残しがなくなった。一週間くらい続いただろうか。しかし残念なことに、気候が涼しくなるにつれて、また飲み残す子どもが増えてしまった。そこで今回は、牛乳が人間の体にどんなよい影響を与えるのか、牧場ではどのようにして牛の世話をし、どんな仕事があり、どんな苦労があるのかなどについて、亀田さんに授業に参加していただき、直接子どもたちに話してもらうことにした。そして、「うしさん ありがとう」の気持ちを、もう一度掘り起したいと考えた。
わくわくモーモースクールでの体験の様子
活動の実際
この「うしさん ありがとう」で学んだことは、今後子どもたちの食生活に食行動として定着させていかなければならない。これは、学校だけでできることではなく、家庭と連携して初めてできることである。この授業後にアンケートを取ったところ、「いただきます」「ごちそうさま」がきちんと言えるという項目に◎がついた子どもが多かったので、授業の成果が定着しつつあることと感じ、安堵した。もちろんその後は、給食での牛乳の飲み残しもずっと少なくなり、それを維持することができている。


1年生であっても、自分が食べたり飲んだりしているものが、体にどんな良いことがあるのか、どんなパワーをくれるものなのかを十分には理解できなくても、教えていくことは必要であり、また大切であると思う。好き嫌いということではなく、自分の健康のためにどんなものを選んで食したらよいかを判断するための知識は必要である。今回、「牛乳のパワー」について、1年生なりに家の人に聞いたり、本で調べたり、栄養士さんに聞いたりして、調べ学習の一歩を踏み出させたいと考え、実践させた。その結果、自分の力で調べたことで、より理解が深まったと感じることができた。

「わくわくモーモースクール」で本校にやってきた母牛マライアへの子どもたちの思いは格別だった。何せ目を丸くするほどの大きなお乳を目の辺りにしたのである。そしてずっと子どもを産み続け、自分たちのためにお乳を出し続けてくれているのだということが分かったことから、「ありがとう」の気持ちが自然と湧いてきたのだと思う。
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